突然、CDを聴いた人は3曲目までとは打って変わり、三線のイントロ。そして女性の歌で始まり、もしかしたら「なんじゃこりゃ!」と思ったりするかも。でも、これはボーナストラックとして、平田輝プロデュースによるスタローズの楽曲です。
東京・中野ほこらしゃは僕の中学校の同級生アッコのやっているお店。そのアッコが島唄仲間のひで、もっちゃんで作ったユニットが「スタローズ」。数年前、お店に言ったら3人から曲を作って欲しいとの要望。僕としては断るつもりで(笑)「歌詞もってきてよ。ダメなら3人の気持ちをこめた手紙でもいいよ」と。しばらくすると本当に3人から手紙もらって(苦笑)。ただその手紙はとてもピュアで3人とも似たような友達の大切さや島唄の楽しさが書いてあり、気持ちがとても伝わったのでした。その手紙から僕が歌詞と曲を作り上げたのでした。
ということで、思った以上にいい仕上がりになり、あちこちで彼女たちは歌ってくれていましたし、僕もほこらしゃでアッコとギター弾いて歌うと、とても人気で「CDが欲しい」といろんな人に言われました。でもスタローズ自身はお金がかかるので自分たちでCD化できないと悩んでいたようです。
そんなこんなでアッコから「アキラのCDにいれてよ」と言われ、普通なら「無理!」と断りそうなものですが、たまたま今回のこのCDを作っている最中だったので「あ、だったらボーナストラックに加えようかな」と思い立ちました。レコーディングもほこらしゃの目と鼻の先にあるバイオリンのmipoのライブハウス「中野ピグノーズ」を貸してくれることなり、みんなのスケジュールもすぐ決まり、とんとん拍子に決定。
レコーディング当日の夜、ほこらしゃに集まったお客さんで最後のコーラスを録音し、楽しいレコーディングとなりました。ちなみに「ほこらしゃ」とは、奄美の方言で「ハッピー!」を意味します。この曲には、その「ほこらしゃ」が溢れていると思います。そして、聴いてくれたみなさんにこの「ほこらしゃ」な気持ちが伝播してみんなが幸せになることを願っています。