ネリヤ☆カナヤ | 3rd アルバム「ほこらしゃ」【2002年7月15日発売】

ネリヤ☆カナヤ | 3rd アルバム「ほこらしゃ」【2002年7月15日発売】


JACKET

HALKANA

今回は大盤振る舞い(?)の8ページのジャケット。楽曲解説や歌詞は当然として、放送作家小山薫堂氏、ドラマー古澤良治郎師匠、超多忙のお二人から、お言葉もいただきました。
そして、CDジャケット文字は、藤ノ木明仙様の書。この方、何を隠そう古澤良治郎率いる「ね。」のパーカッショニスト 藤ノ木みかさん(みかさんは、習字の師匠でもあります。)にお願いしたところお忙しい中、すぐに送ってきていただきました。この文字が見事。こちらのイメージした以上のものを書いていただきました。本当にありがとうございます。

DISCOGRAPHY

CONCEPT

新たな島唄とポップスの融合に挑む会心作全8曲。

さらに島唄ファンが唸った!より奄美大島を意識し、よりポップスの大胆に融合を図り、これまでにはないアプローチやアイディア満載!島唄「イトゥ」「ワイド節」「千鳥浜」、オリジナル曲「ほこらしゃ」が人気!古澤良治郎師匠や小山薫堂からメッセージ付き!

海は、様々な価値観を一つにつなぎ、可能性を運ぶ。ネリヤ★カナヤの音楽のように。<放送作家  小山薫堂>

1stアルバム「太陽/ティダ」、2ndアルバム「島魂/MABURI」と評判が良かったために、プレッシャーを感じつつのレコーディングとなりました。いろんな人の意見を聞いて試行錯誤しながら自分たちの位置を確かめ合って、ようやく1年8ヶ月ぶりに3rdアルバム「ほこらしゃ」(奄美の方言でハッピーの意)が完成しました。

これまでにはないアプローチや、より奄美大島を意識し、よりポップスの融合を図れるようにアイディアをひねり出したつもりです。新しいシマ唄というにはおこがましいですが、若い人たちにも「シマウタってかっこいい!」と言われるようなものを目指しました。みなさんにはどうお聴きいただけるのでしょうか?みなさんの感想が不安であり楽しみです。

全8曲。このアルバムを聴いて、みなさまが「ほこらしゃ」になりますことを。

TRACKS & TRIAL

1.イトゥ(仕事唄)
2.You-La-oh!
3.夕日
4.ぐ〜すか
5.ヌシュマイラン<何もいらない>
6.ワイド節
7.千鳥浜<チジュリハマ>〜Soul of Island
8.ほこらしゃ


1.【イトゥ(仕事唄)】 奄美島唄 編曲:ネリヤ☆カナヤ

奄美の古いシマウタ。仕事唄と書かれている通り農作業や機織をしながら「早く日が暮れて自由にならないか」と唄っています。「ハラヘンヤッサリコノヨー」という掛け声のように、こっけいな歌詞を活かし、シマウタのリズムをトーキングドラムとジャンベを使いビート感あふれるニューオリンズ風に変えました。

またコーラスワークをとりいれ新しい世界観を作ることで「これぞ1曲めにふさわしい!」と考えました。完成直前に奄美の天才若手唄者の中孝介君が遊びにきてくれて「一声頼むヨ!」との勝手なお願いに気軽に参加してくれました。おかげでますます幅がでてきたように思います。


2.【You-La-oh!】 作詞作曲編曲:ネリヤ☆カナヤ

ゆらおう」とは奄美の方言で「集まって語り会おう」の意。奄美の唄遊びを男女の掛け合いで現代風(?)に再現。奄美の方言をタイトルにし、三味線の音を使ってシャッフルビート感を増幅することで奄美色をだしたポップソング。間奏のジャンベとギターの掛け合いにも注目ください。また遊びにきたMAYUMIの従兄弟の楠田豊氏のシャウトやぼやきもいい味だしています。


3.【夕日】 作詞作曲:mayumi 編曲:ネリヤ☆カナヤ

奄美大島南西部に大浜海浜公園というとても夕日がきれいな名所があります。目の前に広がる海を真っ赤に染めながら沈んで行くその光景は一度見ると忘れられません。その夕日を遠い日の恋の思い出に託して唄にしました。シンセや効果音を入れる事なく、シンプルに二人だけの音で仕上げています。


4.【ぐ〜すか】 作詞作曲:平田輝 編曲ネリヤ☆カナヤ

疲れた日本のみなさんに送る平田の癒し系オリジナル曲。 NHK「みんなのうた」っぽいとライブでも好評!ギターとジャンべをウクレレとギロに持ち替え、のんびりモード満載。奄美の風を感じてゆっくりおやすみ下さい。


5.【ヌシュマイラン<何もいらない>】 作詞作曲:平田輝 編曲:ネリヤ☆カナヤ

これも平田のオリジナル曲で「何もいらない」の意。シマウタには夜這いの唄が多数あることからそれをモチーフにポップなメロディに大人の恋を奄美に縁の言葉や方言を交えて唄にしました。マイナーなメロディは奄美の情緒あるシマウタ意識し、インドの太鼓タブラをジャンべとからませて、間奏では台風を思わせる風の音やこそっと三味線の音が入るなど遊び心も忘れていません。三味線が何の曲を奏でているかあてて下さいね。

同名の小説がでていますが、内容など一切関係ありません。


6.【ワイド節】 作詞作曲:平田輝 編曲:ネリヤ☆カナヤ

古いシマウタと思われていますが現在も島唄者の第一人者として活躍している坪山豊氏の名作。徳之島で有名な闘牛のことを唄っています。「ワイド」とは牛やお客を煽る掛け声のこと。闘牛で使われるドラの音や指笛をいれて盛り上げてみました。指笛は奄美の友人の中濱氏の協力により、レコーディング機材を彼の家に持ち込み楽しくやらせていただきました。中濱氏の指笛プロ意識に脱帽!ギタージャンべと指笛のかけあいに注目ください。


7.【千鳥浜<チジュリハマ>〜Soul of Island】 奄美八月踊り 補作詞作曲編曲:ネリヤ☆カナヤ

「浜千鳥よ、なぜ鳴くの?鳴くと思い出して悲しいばかり」という奄美の古いシマウタに夢使いさんの「島の太陽や魂はどこにでも降りそそぐ」という詩を新しいメロディにのせ「故郷を誇らしく思い頑張ろう!」というメッセージをこめました。

2002年1月に開催された渋谷での奄美イベントで高橋全さん、朝崎郁恵さん、バナナマフィンとともに競演したレゲエ&ラップアレンジの「千鳥浜」も好評で、その時のイメージをさらに発展。ふたりでできる演奏形態で試行錯誤のアレンジ。奄美のシマウタの持つ情緒を活かしつつ、ネリヤ★カナヤお得意の新しくサビをつけ英語詩を交えるなど、同じコード上で、どんどん展開して盛り上がりをつけました。二人がこの曲にかけたパワーは多大で何度もぶつかりあって完成。その甲斐あって今回のアルバムの核になった、と自信作です。ぜひじっくりとお聴き下さい。

奄美の夢使いさんが、今回の「千鳥浜」を意訳してくれました。

8.【ほこらしゃ】 作詞作曲:mayumi 編曲:ネリヤ☆カナヤ

ラストを飾る曲はアルバムタイトルにもなった「ほこらしゃ」。奄美の方言で「ハッピー」の意。奄美の古いシマウタの共通歌詞である「今日はいつもよりめでたい」という意の歌詞にMAYUMIが新しいメロディをつけました。


奄美の太鼓チジンとアフリカの太鼓ジャンベ、カリンバを使い、南国情緒なメロディにアフリカ的なリズムをつけ、奄美とアフリカの融合をアプローチ! 後半はチジンをアフリカ的ドラミングに展開。チジンにジャンベアンサンブルがからみあいます。



以上、奄美の想いたっぷりの全8曲でした!

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