◎PV「青空」
タイプの違う切ないバラード「メビウスの指輪」と「青空」に2曲のボーナストラック!そして全曲カラオケ付とお得!
梶尾真治氏の傑作短編小説「時尼に関する覚え書」をイメージしたドラマティックバラード「メビウスの指輪」。亡き友から天啓を受けて紡ぎあげた「青空」。ボーナストラックとして、疾走感ある爽快なチューン「アイスベキセカイ」と平田輝プロデュースによるスタローズの「シマウタに出会って」待望のCD化!
デビュー20周年記念シングル「メビウスの指輪∞青空」
1993年12月8日に東芝EMI TMファクトリーから「今夜、ビートルズが街をうめつくして」でデビューして今年で20年。いろいろとありましたが、これまで応援していただいた全てのみなさんに感謝申し上げます。
20周年を記念し、2013年12月8日、マキシーシングル「メビウスの指輪∞青空」(全4曲)を出すこととなりました。
収録曲は4曲。たった?と思うかもしれませんが、かなりの聴き応えだと自負しています。そして、今回はシングルということもあって、全曲カラオケ付きです。さまざまな想いをこめて作りましたので、是非とも解説とあわせて聴いていただければ幸いです。
みなさんにとって、人生の道標となる1曲になることを願って…
平田輝
1.メビウスの指輪
2.青空
3.アイスベキセカイ
4.シマウタに出会って
(全曲カラオケ付)
映画「黄泉がえり」の原作者である梶尾真治氏は、僕の高校の大先輩であり、僕は高校の時から先生のファンでした。多くのSF小説をかかれており、その中でも僕のお気に入り短篇小説「時尼に関する覚え書」(梶尾真治傑作選「美亜に…真珠」収録)。
時を遡る不思議な女性時尼との切ない出会いと別れを描いたタイムトラベルものです。30年近く前にこの本を読んで以来大好きな小説で、今回、梶尾先生とツイッターでつながったのをいいことに直談判してイメージソングとして完成させました。
その物語部分を歌詞にも反映させてあります。たとえば「君の未来は僕の思い出」「ずぶぬれの君が部屋にあらわれた時…外は雨が降り出した」「最後の君とはじめて出会う」など、不思議な歌詞となっています。
小説はたった30ページなので、あっと言う間に読めてしまうと思いますがど、もっと深く複雑で面白いので是非とも小説とあわせて聴いて欲しいですね。そして、いつか小説が映画化され、この曲がエンディングで流れるといいなあ、と密かに願っています。
そして、ギターは池田和也。今回も本当にかっこよく切ないブルージイなギターを弾いてくれて更に曲を盛り上げてくれています。 ピアノバラードであり、ドラマティックな展開を是非ともじっくりと聴いてください。
今年2013年6月18日に僕の友人、饒辺 直(のべすなお)君がガンで他界。新年会で飲んだばかりだったのにあまりに突然で若く惜しい死でした。
お通夜はどしゃぶりの雨。僕らの悲しみに追い討ちをかけ、絶望的な気持ちになりました。ところが、次の日の告別式の朝。見事な美しい青空が広がりました。友人が「のべの演出のようやね」と言い、また違う友人が「アキラが曲でもつくるんじゃないか」と言いました。僕は苦笑しましたが、確かに仕切り屋の彼が仕組んだように思えました。
そして、1ヶ月も立たないうちに、僕の頭の中に、いつのまにか歌詞と曲が降りてきました。 やはり、これも彼が天国から僕の頭の中に「俺のメッセージを伝えてくれ」と送り込んだものと確信しています。そして、この歌は彼がいなくなった悲しみの歌ではなく、残された僕らへの希望の歌なのです。
歌詞の中には、のべ夫人が告別式の挨拶で語った最後の二人の会話を引用しましたが、のべは高校の時、僕の歌詞を隣でよく添削してくれていました。この曲は天国からのべの最後の添削曲だったのかもしれません。
のべ君のことはほこら舎通信コラムにも書いていますので是非ともこちらもご覧ください。 melmaga/bk071.html
そしてサウンドは、池田和也のつまびくアコースティックギターで始まり、mipoの美しいバイオリンが僕の歌を引き立ててくれ、新しい平田輝サウンドの完成です!「この曲で紅白行けるじゃない?」と既にそんな声まで上がっています!是非!
バラードが続きましたが、こちらはスピード感あふれる爽快な曲です。
ライブのオープニングなどにあうんじゃないかと思って実は2012年のライブの1曲目にバンドでやったのですが、お客さんの反応なし(苦笑)なのでレコーディングも一通り終わっていたのですが、そのままお蔵入り(泣)
ところが今回シングルを出すにあたり、ボーナストラックとして何か入れたいと選曲していたところに、この曲を聴きなおしたところ「かっこええじゃん!」と思わず思ってしまいました(笑)それに、自分だけかと思いきや、車で一緒に聴いていたギターの池田和也やうちの奥さんまでが「これ、かっこいいー!」と騒ぎ出したので、多少手直しして収録決定!
歌詞は、ここ最近の自然災害や人災で地球がおかしくなっていることを背景にしていますので、みなさんにもきっと感じるところははず。 出だしが神様目線の歌詞だったりとちょっと厳しくもコミカルであり、「不完全なこの世界だけどこの美しい世界を何があっても屈服せずに生き抜こう」と歌にしています。つまり「このろくでもなく素晴らしき世界」のコピーで有名な缶コーヒーのBOSSと言いたいことは一緒ですね(笑)
池田和也のU2のようなギターサウンドがかっこいいですよー。是非とも爆音で聴いてください!気合が入ると思いますよ!
突然、CDを聴いた人は3曲目までとは打って変わり、三線のイントロ。そして女性の歌で始まり、もしかしたら「なんじゃこりゃ!」と思ったりするかも。でも、これはボーナストラックとして、平田輝プロデュースによるスタローズの楽曲です。
東京・中野ほこらしゃは僕の中学校の同級生アッコのやっているお店。そのアッコが島唄仲間のひで、もっちゃんで作ったユニットが「スタローズ」。数年前、お店に言ったら3人から曲を作って欲しいとの要望。僕としては断るつもりで(笑)「歌詞もってきてよ。ダメなら3人の気持ちをこめた手紙でもいいよ」と。しばらくすると本当に3人から手紙もらって(苦笑)。ただその手紙はとてもピュアで3人とも似たような友達の大切さや島唄の楽しさが書いてあり、気持ちがとても伝わったのでした。その手紙から僕が歌詞と曲を作り上げたのでした。
ということで、思った以上にいい仕上がりになり、あちこちで彼女たちは歌ってくれていましたし、僕もほこらしゃでアッコとギター弾いて歌うと、とても人気で「CDが欲しい」といろんな人に言われました。でもスタローズ自身はお金がかかるので自分たちでCD化できないと悩んでいたようです。
そんなこんなでアッコから「アキラのCDにいれてよ」と言われ、普通なら「無理!」と断りそうなものですが、たまたま今回のこのCDを作っている最中だったので「あ、だったらボーナストラックに加えようかな」と思い立ちました。レコーディングもほこらしゃの目と鼻の先にあるバイオリンのmipoのライブハウス「中野ピグノーズ」を貸してくれることなり、みんなのスケジュールもすぐ決まり、とんとん拍子に決定。
レコーディング当日の夜、ほこらしゃに集まったお客さんで最後のコーラスを録音し、楽しいレコーディングとなりました。ちなみに「ほこらしゃ」とは、奄美の方言で「ハッピー!」を意味します。この曲には、その「ほこらしゃ」が溢れていると思います。そして、聴いてくれたみなさんにこの「ほこらしゃ」な気持ちが伝播してみんなが幸せになることを願っています。
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