今回のアルバムタイトル「ハルカナ」は「上がれ陽ぬ春加那」という奄美の島唄から引用したもので、1曲目の「ASABANA」から始まるように夜明けをイメージできるような、また最後の曲「星の子守唄」にもあるように星のイメージもあります。「奄美はこれからだぞ!」という希望のメッセージでもあり、ネリヤ☆カナヤとして「新しい始まり」も込めてジャケットデザインをしました。
というわけで、「ハルカナ」とは奄美の方言で「天上の女神」の意。みなさまが「HALKANA」に見守られますことを!
では解説をどうぞ!
1.ASABANA:
「唄の始まりは朝花」と言われ奄美を代表する島唄アレンジの挑戦だけに2年以上かけ何度も練り直して完成。島唄からつながる新しいメロディあり!バラードあり!アップテンポあり!ハモリあり!唄の掛け合いあり!とネリヤ☆カナヤの集大成的に仕上がったと思います。
2.一切朝花-ちゅっきゃりあさばな-
奄美の島唄。歌い始めの「朝花」に対し宴たけなわの頃、賑やかに歌われることが多い島唄です。ビートルズ風のCM曲の依頼を受けた際に、アレンジのヒントになりました。ビートルズが島唄をアレンジするはずもないでしょうが、ネリカナならではの遊び心、楽しんでいただけると嬉しいです。
3.トゥディナサ
mayumiオリジナル。奄美の方言の切ないという意味の「トゥディナサ」という言葉をモチーフに、愛しい人や家族に、逢いたくても逢えないという切ない想いを歌にしました。トゥディナサな恋してますか?(mayumi談)
4.絹の道標
平田明オリジナル。大島紬職人だった父の跡を継げず、せめて唄で父の意思を継げたら、という想いを唄にしました。生前に一度だけ歌って聴かせる事が出来ましたが、父はあの時、どういう想いで聴いてくれたのかは今となってはわからないままです。(平田明談)
5.豊年節
奄美の島唄。2003年復帰50周年記念イベントとして奄美パークで開かれた「夜ネヤ島ンチュリスペクチュ」で朝崎郁恵師匠、バナナマフィンとともにコラボ。その時のアレンジを基本にネリヤ☆カナヤだけで演奏できるようギターのリフとジャンベとトーキングドラムを使ってロック色強く創りあげました。
6.びわの木のうた
平田明オリジナル。父が他界した後、母から聞いた父が大切にしたビワの木の物語。そこから母の観点で歌詞を紡ぎ出しました。その物語はこちらで読むことができるのであわせてぜひ聴いて欲しいです。(平田明談)
7.すっとごれ
平田明オリジナル。東京在住の奄美出身者で作られたアマチュア野球団体「すっとごれリーグ」のために作りました。「すっとぐれ」か「すっとごれ」か発音が微妙だからどちらが正しいかは判断の迷うところですが「なにくそ」の意。第2の「ワイド節」になればと願う!と大きく出ました>平田。すいません!坪山豊師匠。(平田明談)
8.HAL−KANA(ハルカナ)
平田明オリジナル。今回のアルバムのタイトルにもなりアルバムを作る原動力となった。奄美の島唄「上がれ陽ぬ春加那」というタイトルからインスパイヤされ、全く新しいメロディに「奄美を離れ都会へ出た人たちへのエール」というコンセプトで歌詞を書きあげました。「春加那」とは、天上の女神の意。(平田明談)
9.星の子守唄
mayumiオリジナル。2005年に初孫が産まれました!でも生後5ヶ月のかわいい盛りに原因不明の痙攣で第一級の障害児となってしまいました。その孫にせめて夢の中では元気に世界中を飛び回って欲しいという願いをこめて子守唄を作りました。ぜひたくさんの子供たちに聞いて欲しいです。(mayumi談)
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