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/PC用/ 平田輝ニューアルバム「親愛なる者たちへ」 【アルバム解説】 11年ぶりにソロアルバム「親愛なる者たちへ」(全12曲)を出すことになりました。 友人、家族、恋人、敬愛する先輩など周囲の大切な人たちのことを歌った曲が多いために、タイトルを「親愛なる者たちへ」としました。バラード中心に聴きやすいポップロックアルバムに仕上がっていると思います。本来日本人の持っている真心を歌った曲ばかりですので、もしも、仲違いしたままの友達がいたら、このアルバムを贈ってみるのもいいかもしれません。 今回、映画「おくりびと」の脚本家であり、高校の友人である小山薫堂氏にライナーノーツを依頼。一旦、快諾してくれたのですが、締め切りギリギリに断りの手紙が。なぜ?小山薫堂氏が独特な愛情を持って寄稿してくれた「平田アキラに捧げる手紙」も是非読んでほしいです。 アルバムには、他に平田輝の少年時代の父との思い出写真や、父が残した最高級大島紬の写真。他にこのアルバムを本格制作した理由や下記とは違った視点での楽曲解説を含む全カラー12ページの歌詞カード付。「豪華!」とは言いませんが、きっと読み応えがあると思います。 どうぞ、曲を1曲1曲じっくりと聴きながら、お楽しみいただけると幸いです。 平田輝 【収録曲全12曲解説】 ■1.さらば友よ 【親友と疎遠の人たちに。】 ピアノメインにしたロックバラード。 舞台音楽2作目。時代劇の舞台用でした。 当たり前にそこにいると思っていた身近な人が突然いなくなってしまう。はかない人生を憂いながらも友情に生きた男の歌ですが、実はその逆で、この曲完成の裏に再会のエピソードが。 郡山の日大で知り合った永遠のギター少年、池田和也。大学時代、彼と一緒にバンドをやりたいがために作った「かかってこいこのヤローSPECIAL」のギターでもあります。このバンドは当時、BAND EXPLOSION`87で世界大会にも出場しました。おかげで、とにかく楽しい大学生活でした。その後、大学を卒業するとお互いに忙しくなり、池田は結婚し家庭に収まり会うこともなくなったのでした…。 18年後の2005年に突然、降って湧いたような再会でした。子育てもひと段落し、そろそろギターでも弾こうかと池田は考えていらたしいです。そんな時に「かかってこいこのヤローSPECIAL」再結成!彼のギターワークが衰えていないことに感動! 以来、彼は僕の音楽にはかかせない存在。僕のわがままをユーモアで受け入れてくれる懐の広い最高にいいヤツです。今回のアルバム全曲に参加した彼のギターワークも聴きどころです! ホント友達はいいですね。 ■2.走るためにうまれてきた 【敗者復活を願う人生のランナーたちに。】 ピアノをメインした軽快なポップロック! 2011年3月12日の伊勢原市大山登山マラソン大会にあわせて応援歌として書き上げ、2011年1月からこのアルバム作りを始めていました。ところが前日3月11日にあの東日本大地震が! マラソン大会は当然中止。テレビに映る津波にシーンには絶句。地獄絵図でした。しばらく歌を歌うことの無力感に苛まされましたが、あることから(ほこら舎通信のコラムを参考)、きっと僕にできることが来るはず。だから今できることをやろうと、このアルバム作りを再開しました。 そして思いました。この曲はマラソンのことを歌っただけではなく一度挫折した者が再起する歌詞でもあるのです。未来を信じて頑張りましょう! ■3.男達のバラード 【ブレない気持ちを持ち続けたいアナタに。】 骨太なシンプルなロックバラード。 舞台音楽3作目。 歌あたまの「俺が死んだら…」と閃いた瞬間に「勝った!」と何に勝ったかはわかりませんが思いました(笑) 最近、情報が多くて自分の立ち位置がわからなくなったりしませんか?でも、人はどっかの政治家のように生きるのではなく、せめて気持ちだけはブレずに誇りをもった生き方をしたいものです。歌詞中、「ぼく」をこれまではよく使っていたけれど、この曲から男臭さを出すために「オレ」を使ってみました。 ライブでも何度か歌っていますけど、この曲を「好きだ」と言ってくれる人が意外に多いのです。この男臭い曲がなんで、と思いましたが、シンプルなロックバラードで、日本人が本来持っているものがこの曲にあるからかもしれません。 これを聴いたらアナタの中に眠っている日本人の魂、目覚ませるかも(笑) ■4.絹の道標(Solo Ver.) 【なぜこの父親の子供なんだろうと考える人に。】 アコースティックな憂いのあるナンバー。 大島紬の職人であった父。跡を継ぐことはできなかったけれど、せめて自分の貫き通してきた音楽で父の残したものを継ぎたい、と作り上げました。 頼りがいのある実直な父でした。実は、僕は父の作った紬も見たことがなかったんです。35過ぎてから芸術を作り出していることに気づいて、この曲を作るきっかけになりました。 父の作った紬は、京都の室町の加納株式会社にまだ数反残っているんですが、二度と作れない最高級大島紬なんだそうです。数枚の紬写真をCDジャケットや歌詞カードなどに使用していますので是非見て下さいね。生前、一度だけ父はこの歌を聴いているんです。でも、曲を聴いてどう思ったのか聞けなかったですね。 お父さんと微妙な関係の人も多いと思いますが、この曲を聴いて自分のルーツを考えるきっかけにでもなれば嬉しいです。 ■5.デリシャス 【時々はエッチな気分になりたい人に。】 PRINCEを彷彿させるエッチな(笑)ビートナンバーです。 これを聴いて、こんな歌も歌うの?と思う人もいるかもしれませんが、エロティックな曲、好きで時々遊びで作るんです。そして自分の一人で楽しんでる(笑) 誰もがこういうエッチな気持ちって多少なりともあるはずですよね?たまには、こういうのを出さないと爆発しますよ。(どういう爆発するんだろ(笑))今回はアルバムの流れを変える曲として入れてみました。1曲目からいい感じで聴いてきた方、この曲を飛ばさないでね(笑)でも、「意外にいいじゃん!」って、ハマッてくれるのも期待してます。 ■6.無限の星 【共感対象】今でも心の中に少年の気持ちを持っているアナタに。 ピアノメインの壮大なロックバラード。 この曲が今回のアルバムの核といってもいい曲だと思います。 みなさん、あきらめた夢はありませんか?そんな夢すら忘れてしまっていませんか? 今、なんとなく幸せだとしても、でもなんか足りなくないですか?少年時代はもっとキラキラしてた気がします。身体が少し衰え、なんかあきらめ加減な自分がいませんか?人生はまだまだのはず。そう想いながらも今更と思ったりして。 このCDを作り上げようと思ったのは、敬愛するジャズドラマーの古澤良治郎師匠が2011年1月に亡くなったことをきっかけにしています。そのあたりのことはCDの歌詞カードに書いたので是非読んでいただきたいのですが、時間はさほど残されていません。だけど、今ならまだ間に合うはず。アナタの人生の空にも星が輝きますように! ■7.永くどこまでも続く道 【自分の道が正しいか悩む夢の途中の人に…。】 ギターをメインにした骨太なミディアムロック! 自分の人生を振り返り、ここまで来た道で正しかったのか?と考えてしまいませんか?とはいえ引き返すわけにはいきません。運命を受け入れ、前を見て歩き、答えを勝ち取るしかないんですよね。自分を信じるしか道はないんです。そんな歌にしました。 曲はキャッチにしたくてサビから始まり、音的には今風なオルタナ系のギターサウンドで、U2や30 Seconds to Marsを意識してアレンジしました。 この曲を聴いて迷っている人が心に拳を握り締めて立ち上がり、ズンズンと歩き出してくれると嬉しいです。 ■8.ミスターミッドナイト 【センチメンタルな恋に憧れるアナタへ。】 夜の都会の匂いのするムーディな大人のナンバー。 このアルバムの中で一番新しい曲。 映画「おくりびと」の脚本家として今や世界の小山薫堂氏ですが、熊本のマリスト高校での同級生なんです。かなり忙しい人なのでなかなか会えないのですが、時々、何かにつけて声をかけてくれます。 今回も2011年3月の後半のこと。SONYのNEX-VG10ビデオカメラのスペシャルサイトで、小山薫堂氏が動画を撮影したらしく、その映像に曲をのせてくれないかとのこと。2日ぐらいでインスゥルメタル曲を作ったら、出来上がりを薫堂氏がとても喜んでくれました。その時の動画が以下のサイトの一番下にありますので是非。 これに歌詞とサビつけて再アレンジしたのがこの「ミスターミッドナイト」。ちなみにビートルズが「ミスタームーンライト」で、「二人を照らし出して」と歌うのに対してこの曲は「灯りを消して」と歌っています。 ■9.セレンディップの奇跡 【人生の折り返し地点に差し掛かる人たちに。】 指を鳴らしてリズムを取りたくなるアコースティックなナンバー。 人生の折り返し地点。10年前にいまの自分を想像しましたか?そしてあの時の夢を達成できましたか?たとえ出来なかったとしても、何か違う宝物を見つけて、お互いに頑張ったよな俺たち、と人生の半分に祝杯をあげられたらいいですね。 小山薫堂の小説「フィルム」の中の一遍に同一タイトルの短篇小説があります。当時、彼が雑誌に短篇小説を連載をしていて「同じタイトルで曲を作って発売のタイミングでネットで流してみたら?」と声をかけてくれました。 ちなみに、この小説はテレビドラマ化もされていて主人公が女性に変わりその名も平田明子(笑) 是非とも原作を読んでいただき、この曲を聴いてもらえると違った楽しみ方をしていただけると思います。 ■10.生きてることは幸いだ!-Surprise & Happiness- 【生きることに悲観的になっている人たちに。】 超ポジティブ!スーパー元気!ちょっとおちゃらけ!と三拍子揃ったロックンロールナンバー! 最初、小山薫堂氏の会社「オレンジ&パートナーズ」の曲を作ると約束。会社のキャッチフレーズである「サプライズ&ハピネス」という言葉を入れて、ミディアムな感じで一度作ってもっていったけど、「もうちょっとみんなが歌いやすいヤツがいいなあ」と薫堂氏がぽろっと言ったので保留に。 しばらくして郡山在住の友人イクオちゃんから電話が。「目の中に腫瘍が出来てそれが悪性だったら死ぬかもしれない」と。もう大ショック! この人、大学時代のバンド「かかってこいこのヤローSPECIAL」のキーボード。イクオちゃんがいなかったら僕の有意義な大学時代は半減だったに違いない大親友であり大恩人!しかしレーザー手術し経過良好で今バッチリ元気に!「良かった良かった!生きてて良かった!」と、閃いたのがこの曲のサビ! そして以前、薫堂氏に作った曲をテンポを変えてAメロBメロをあわせたらバッチリつながちゃった(笑) で、この曲を「かかってこいこのヤローSPECIAL」の新曲にしようと考えたら、間奏後のあの芝居がかった部分が出来上がったわけです。(笑) というわけで、聴いた後、悩んでいたことがバカバカしくなって人生を楽しんでくれたら嬉しいです! ■11.あぁ神様(Acousitc Ver.) 【人生を素晴らしいと思いたい人に。】 癒し系のアコースティックギターバラード。 福島県で流れている結婚式場CMで使用されている人気曲です。前作「CURE」にも収録していましたが、今回はライブ用アレンジのアコースティックバージョンで。 結婚式用によく使われているようですが、妹の子供が生まれた時に母親の気持ちを書こうと思いました。 実は、某アニメ声優である女性シンガーの依頼もあってイメージしていたものを一気に作りましたが残念ながらボツ。「もったいないなあ」と自分で歌うことにしたのが始まりです。 今回のバージョンはギターの池田和也が愛情たっぷりにアダマスを弾いてくれて、僕も気持ちよく歌わせていただいています。下手クソなハーモニカもこれはこれでアジがあるかなと(苦笑) ■12.同窓会-for old boys & girls- 【同窓会に出ようか悩むアナタに…。】 肩を組んで歌えるような3拍子のスローバラード。 2010年の夏、奄美で中学校の同窓会があり、その時の気持ちを歌にしました。ケンカした奴も、仲良かった奴も 時間が経てばみんな同じ!みんなひっくるめていい奴らだと思ってしまいました。 次回の同窓会は5年後かな?みんなで最後に歌えれば最高です。 欲を言えば、全国の多くの同窓会で歌われるとなお最高です!呼んでいただければ歌いに行きすけど、いかが?(笑) 下記フォームからお申込ください。 1.CD購入フォームへ 2.平田輝LIVE情報 3.CD「親愛なる者たちへ」TOPへ 4.Mobile Topへ ほこら舎ミュージック♪ |